暗号の本棚
日本の暗号小説
日本の著者による、主として推理小説の中の暗号を楽しめる本が並んでいます。

暗号小説といえば、海外の作品ではポーの「黄金虫」、日本の作品では江戸川乱歩の「二銭銅貨」を皆さんご存知でしょう。

黄金虫は何時書かれたか知っていますか? 1843年です。今から170年も前なんです。二銭銅貨は1923年ですから今から90年も前ですね。

でも、いつまでもこの二作品が暗号小説の代表では寂しいではないですか。そんな思いから、特に推理小説を読みながら暗号を探す(と言うよりも、暗号のある小説を探す)ことが楽しみになりました。するとあるんですね。小説の中の暗号が沢山、次から次へと。
実に多くの作家が、先駆者であるポーや、乱歩を越えようと知恵を絞り、読者に挑戦しているのです。

長田順行氏(暗号のバイブルとも言える「暗号」や「暗号と推理小説」を書いた暗号会における日本の第一人者)のような専門的な分析は出来ませんが、暗号を探し、自分なりにその暗号を解く努力をしながら推理小説を読むと面白いものです。

斉藤栄のように、素人でも暗号の好きな人なら考えつくような暗号で、友人・親族・探偵等関係者がそれを解くことが出来ることを前提とした暗号を使い、数多くの作品を書く作家もいれば、凝りに凝ってこの暗号を解いてみろ、あるいは二重三重の暗号で暗号を解いた積もりがその裏にまた暗号があり、作中の関係者は勿論、読者を惑わすように挑戦する作家もいます。

暗号小説は沢山出てきましたが、代表作品としては、知名度から先の2作品にならざるを得ないのでしょう!
では、お好きな小説を選びどんな暗号があるか、ご自分で探してください。

なお、この「暗号の本棚」においては、暗号について具体的に書いては読む楽しさが失われ、また著作権の問題もありますので、簡単な紹介にとどめます。
紹介に当たり、本の背表紙あるいは解説を参考にしております。

☆ 作品名索引

☆ 著者名索引

                                       

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