作品名 |
DNA |
著者名 |
ロウレンス レッシング (Lawrence Lessing) (訳:丸山 工作) |
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発行日:1968.9.10
出版社:みすず書房
形式:四十六判 |
目次
第1章 生命の親かぎ
第2章 生きている細胞を支配するもの
第3章 心の分子をめぐって |
ストーリーの概要 |
DNA発見間近の今から40年も前の本であるが、DNAの基本については分かりやすく記述している。
生物学の最初の大きな波は1953年に、生物体の中心的な支配者が二重らせんの巨大分子、DNAであることが明らかにされたこと。DNAは、その科学的単位の様々な配列のうちにタンパク質の成分と形を規定する遺伝情報を持っている。
第2の波は、DNAが細胞の形と働きを支配するだけでなく、人間のような複雑な生体をつくる多くの分化した細胞の秩序ある発達をも支配してると言う証拠を得た1960年ごろである。
さらに、遺伝物質と神経系や脳の機能、主として記憶や学習のような機能に見出された関連に基づいて、精神の分子生物学への第3の波が来つつある。
この三つの波を中心とした生物学の革命とそれが人間の未来に及ぼす影響を、興味深く述べている。
ラスカー医学ジャーナリズム賞受賞作。 |
暗号について |
DNAの二重らせんの謎解きが暗号解読である。「これは、暗号ときの問題でおそらく詩人のポーを喜ばせたことでしょう。」と述べ、DNAの三連子暗号の解読について具体的に記述。 |