バイオ暗号
「イ行 作品」
作品名 いま、遺伝子革命
著者名 大朏 博善
発行日:1996.9.25
出版社:新潮社
形式:46判
目次
プロローグ 日本初の遺伝子治療
T部 遺伝子工学が起こす医療革命
1 遺伝子治療第一号の衝撃
2 ガンとエイズの遺伝子治療
3 ガンは遺伝子でかわる ほか
4 出産と遺伝子診断
5 生殖医療を変える遺伝子技術
6 遺伝子医療は何処まで行くか
U部 遺伝子技術の広がり
1 恐竜は再生できるか
2 生命の誕生と遺伝子
3 遺伝子分析でルーツを探す ほか
4 ヒトゲノム計画
5 DNA艦艇の出現
V部 遺伝子産業の行方
1 遺伝子の農作物革命
2 畜産の生殖革命
3 ヒト遺伝子をもつ改造動物
4 遺伝子特許戦争
ストーリーの概要
 ガンが治る。恐竜が復活する。科学の枠を超え、社会のあり方さえ変えつつある遺伝子技術。
 「研究する時代」から「使う時代」に突入した遺伝子。何ができる?どこまで行く?あらゆる分野で進むその静かな革命。
暗号について
具体的に暗号と云う用語はあまり出てこないが、DNA、ヒトゲノム等遺伝子暗号にかかわる内容である。理論と云うより実践的な分野である。

目次の細部
プロローグ 日本初の遺伝子治療
・北大医学部小児科 ・遺伝病が治せる ・期待の膨らみ ・広がる遺伝子治療
T部 遺伝子工学が起こす医療革命
1 遺伝子治療第一号の衝撃
・史上初めての遺伝子治療 ・ADA欠損症とは ・どのように遺伝子を入れるか ・第1号ドクターの意見
2 ガンとエイズの遺伝子治療
・ガン治療への期待 ・勢いづいた応用研究 ・免疫療法への応用 ・多彩なアプローチ ・エイズ治療も可能か ・日本でも始まった臨床応用
3 ガンは遺伝子でかわる ほか
・ガン遺伝子の作用 ・大腸ガンの遺伝子を探す ・ガン発症のメカニズム ・遺伝子診断 ・ガン遺伝子ハンティング
4 出産と遺伝子診断
・受精卵診断の時代 ・受精卵から細胞を取り出す ・何が分かるか ・胎児診断につきものの中絶 ・受精卵診断の問題点
5 生殖医療を変える遺伝子技術
・どうしても我が子が欲しい人々 ・定着した体外受精 ・顕微授精というハイテク ・精子になる前の細胞で妊娠 ・受精卵で複数のクローン胎児
6 遺伝子医療は何処まで行くか
・遺伝子治療で性転換はできるか ・寿命決定遺伝子はあるのか ・老化プログラムと遺伝子 ・人間改造はどこまで可能か ・気質や性格も変えられるか
U部 遺伝子技術の広がり
1 恐竜は再生できるか
・ジュラシック・パーク ・コピー生物の実現性 ・体細胞と生殖細胞の違い ・遺伝子のコントロールタワー ・ホメオボックスの機能 ・トキ再生計画の現実性
2 生命の誕生と遺伝子
・ラマルクとダーウィンの進化論 ・メンデルの法則 ・遺伝情報と突然変異 ・突然変異が進化を促す・生命を生んだ化学進化 ・DNAはどのように生まれたか
3 遺伝子分析でルーツを探す ほか
・イリオモテヤマネコのルーツ ・DNA配列を読み取る ・ミトコンロリア・イブ仮設 ・変異の軌跡をたどる ・DNA分析から見た日本人
4 ヒトゲノム計画
・ヒトの遺伝子を解析する ・ゲノムとは何か ・遺伝情報の暗号文を解く ・ヒトゲノム計画の目的 ・いかなる世界が見えてくるか
5 DNA艦艇の出現
・犯罪捜査に登場したDNA鑑定 ・DNA指紋とは何か ・「白血球の血液型」HLA ・DNAは自身の進化を語る
V部 遺伝子産業の行方
1 遺伝子の農作物革命
・遺伝子組み換え作物 ・品質改良の革命 ・商品化第1号 ・実用段階に入った組み換え ・最大のテーマ ・光合成効率の改善
2 畜産の生殖革命
・一卵性八つ児が生まれるか ・クローン動物を作る技術 ・現代に甦るキメラ ・ES細胞を用いたキメラの量産 ・ウシの処女懐胎
3 ヒト遺伝子をもつ改造動物
・ノックアウトマウスと云う新種 ・ヤギの身体が製薬工場 ・ヒト遺伝子をもつブタを作る ・ブタからサルへ、そして人間へ
4 遺伝子特許戦争
・ヒト遺伝子の特許申請事件 ・遺伝子はバイオの宝の山 ・遺伝子特許争い ・遺伝子技術の巨大ビジネス化
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