バイオ暗号
「ケ行 作品」
作品名 ゲノム解読から医療へ 進まない革命 (「日経サイエンス2011.01」所収)
著者名 S.S.ホール   (Stephen S. Hall) (訳:千葉 啓恵)
発行日:2011.1.1
出版社:日経サイエンス社
形式:雑誌(A4)
目次
「なし」 
概要
★進まない革命
 ヒトゲノム解読が終われば医療の革命が起きると言われた。だが、今のところ医療に直結する成果は殆どない。何かが間違っていたのだろうか?

* まだ到達しないだけか、道を間違えたのか
・ 2000年に、ヒトゲノムの概要が解読された。計画を進めたリーダーたちは、さらに研究すれば10年後には患者一人ひとりの体質に合わせた個別化医療への道が開かれると言った。
・ 生物学の研究には革命と呼ぶにふさわしい変化が起きたが、今のところ、医学的な成果は殆どない。
・ 糖尿病やがん、高血圧症と言った、原因が複雑でよくある疾患を知るための手法として「共通変異仮説」に基いた研究が行われてきた。だが、この手法には根本的な欠陥があると主張する大物研究者もいる。一方、この手法が期待された成果を上げられずにいるのは、単位時間が足りないだけと主張する研究者もいる。
・ 高速に安くゲノムを解読できる次世代技術が一般的になれば、どちらが正しいのかはすぐに分かり、病気の遺伝的原因に関する研究が進むだろう。

*ゲノムを支える理論:塩基配列、DNAのニ重らせん、ACGT
*ゲノム界の重要人物:コリンズ、キング、ホップスとコーエン
*今度は何を追求すべきか?共通ANPの解析に頼らない方法
*まれな変異は次世代シーケンサーで
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