バイオ暗号
「ワ行 作品」
作品名 わかり始めた記憶の暗号  (「日経サイエンス2007.10号」所収)
著者名 J.Z.チェン   (Joe Z.Tsien)
発行日:2007.10.1
出版社:日経サイエンス社
形式:雑誌
目次
「なし」

ストーリーの概要
・ 経験の記憶が作られるとき、脳ではニューロンの集合が強調的に働いている。
・ マウスの海馬(記憶形成に重要な領域)内では、「ニュートラル・クリーク」と呼ばれるニューロンの集合が、ある一つの出来事の異なる側面に対して反応する。
・ 脳は一つの事象に関して様々な側面の情報をピラミッドのように構成して記憶を残している。
・ 恐怖の記憶を記録するクリークの中に、その出来事の単に恐ろしいという性質を記録するニューロンと、恐怖の強さに反応するニューロンが存在するのでは?
・ 記憶が最初に残された直後としばらく経ってからとでは、活動パターンは変わるのか?時とともに誤った記憶がどのように生まれてくるのか?
・ 植物状態の人が実際に考えていることがわかるかどうか?「心を読む」より優れた嘘発見器
暗号について
・ クリーク活動の記録をコンピュータで使われる2進法コードに変換し、思考や経験に対応する「心の暗号表」の基礎を作る研究
・ 脳の電気信号から抽出した2進法コードを使って、記憶や思考を直接コンピューターにダウンロードしたり、ロボットを制御したり、学習の過程をリアルタイムでモニターするにはどうするか?
・ 人であれば簡単に出来る「認知的意思決定」(例えば、20年ぶりに出会った高校時代の同級生が髭を生やしていたとしても認知できる。)、現在の機械は惨めに惨敗する。
・ マウスでの2進法コードによる「心の認識」の実験・・・・今後の発展
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