海外の暗号小説
[ア行 作品]
作品名 あぶない暗号     (CAROLINE MINUSCUE)
著者名 アンドリュー・テイラー   (Andorew Taylor) (訳:山本 やよい)
発行日:S59.3.10
出版社:早川書房
形式:新書


1982年英国推理作家協会賞のジョン・クリーシイ賞(最優秀新人賞)受賞作:処女作
目次
「なし」
ストーリーの概要
中世の古文書を研究する大学院生ウィリアム・ドゥーガルは担当教官の殺害現場に遭遇する。第1発見者にならないよう現場から逃げる途中、ハンベリーに捕まり、古文書の解読を依頼される。
古文書の解読が進むが、ハンベリーが殺され、彼から手紙が届く。その古文書から遺産となるダイヤモンドが隠された場所が分かると言う。
一見軟弱で間抜けにしたようで、ッ時は大胆な行動に出る性格のドゥーガルが妙に面白く描かれている。
正統ミステリというよりはひねった冒険小説。
暗号について
原書の書名「CAROLINE MINUSCUE」が「カロリング朝小文字写本」と言う意味で、古文書を現代文字に直し、その本の書かれた年代、歴史等を解読する。
・ その解読がキー隣、話は進展する。
・ 隠されたダイヤモンドの場所が、暗号・・・・地名の解釈をどうするか・・・意外な場所
・ クロスワード・・・ドゥーガルは即答した。
 ヒント:「Dear Italian has broken nails in USA」(親愛なるイタリア人がアメリカで瓜を割った)
 「Dear」はイタリア語で「caro」、「nails」をブレーク即ちばらばらにし(アナグラム)、「linas」、合わせて「Carolines」
 「in USA」は、アメリカの地名であり、答があっている。
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