海外の暗号小説
[チ行 作品]
作品名 諜報指揮官 ヘミングウェイ
著者名 ダン・シモンズ   (Dan Simmons) (訳:小林 宏明)

発行日:1980.2.12002.6.30
出版社:扶桑社
形式:文庫
目次
「なし」
ストーリーの概要
 1942年、FBIの作戦実行機関SIS所属のジョー・ルーカス特別捜査官は、フーヴァー長官の特命を帯びハバナへ飛んだ。
 当時、キューバ在住の小説家ヘミングウェイは地元の民間人を集め、ナチス工作員やUボートの動きを監視するクルック・ファクトリーという防諜組織を運営していた。
 ルーカスの任務はその組織の一員となりヘミングウェイの行動を監視することだった。
 件の組織を作家の戯れ事と見る向きもあったが地元の娼家でドイツの工作員とおぼしき男が殺害されると事態は一変した…。
 娼家で殺された男は民間船の無線通信士であることが判明した。だが、男はなぜかドイツ諜報機関の暗号文を持っていた。
 続いて、男の相手をしていた娼婦の口から、殺したのはキューバ国家警察の警官であるという言葉がもれたのだ。
 事態が複雑な様相を呈しはじめたなか、今度はヘミングウェイの若い工作員が惨殺された。
 さらに、ヘミングウェイとルーカスを狙ったドイツからの刺客がふたり送り込まれていることも判明した…。
 ヘミングウェイ、イングリッド・バーグマンなどが登場する、史実に基づいた海洋冒険ミステリー!
暗号について
*ナチス工作員とUボートの間の暗号通信
 ・升目に5文字の英治が書かれた暗号文
 ・アプペーアの暗号は2種類ある・・・本もtに作成されてつ。
  @送信者と受信者の双方が使用する本の特定のページの最初の1文字あるいは1語を使って作成。
  Aその日に使用している本の特定のページに書かれた、最初の26文字を使う。
*快走船に乗り込み、無線室から本を探す
 ・ページとキーワードをどうやって見つけるか?
 ・基準日:4月20日・・1年で見ると110日目。4月29日送信・・119日目
  →地政学の119Pの最初の語・・・BRAZILIANSがキーワード
*解読文
 「ウンベルトが到着、メッセージを配信した。すべて順調、アルフレード」
 次の暗号文は「6月13日、U239、工作員3名」「アルミ、コープ、アメ。ナイア海、水力発電。NY水道」
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