海外の暗号小説
[チ行 作品]
作品名 地底旅行    Voyage au centre de la terre :「地球の中心への旅」)  
著者名 ジュール・ヴェルヌ (Jules Verne)  (訳:窪田 般彌 挿絵:南村 喬之)
発行日:1968.11.29
出版社:東京創元社
形式:創元SF文庫
目次
「なし」


映画『地底旅行』原作:1959年/ヘンリイ・レヴィン監督
ストーリーの概要
 時は1863年、場所はドイツ。
 アクセルは、ハンブルクの鉱物学の世界的権威、リーデンブロック教授の甥っ子。教授の助手をしながら一緒に生活し、教授の養女、グラウベンと結婚するつもり。教授は変わり者でせっかちで頑固。

 ある日、12世紀のノルウェーを支配した王様の年代記を教授が手に入れた。その本の間から一片の羊皮紙が! ルーン文字で書かれ、ラテン語になおすと暗号だ。
 解読すると、16世紀アイスランドの錬金術師、アルネ・サクヌッセンムが残した謎の古文書だと分かる。
 内容は、アルネ・サクヌッセンムという人物が、16世紀に地球の中心へ旅をしたという。 そして、その旅の入り口となるアイスランドの山が記されていた。

 リーデンブロック教授は、それに導かれ、死火山の噴火口から地球の中心部を目ざす地底世界の大冒険旅行に出発する。アクセルもお供することに。
 アイスランドに着いて、教授はガイドとして寡黙で冷静沈着、頼りになるハンスという男を雇う。そしてリーデンブロック教授、アクセル、ハンスの地底への旅が始まる。

 地球創成期からの謎を秘めた人跡未踏の内部世界を、現代SFの父といわれるヴェルヌの驚異的な想像力が縦横に描き出している。
 原作は、1865年に発表された。明治維新前である。素晴らしい想像力だと思う。
暗号について
長さ15センチ、幅10センチほどの羊皮紙に書かれた意味不明の文字。教授は、昔アイスランドで使われたルーン文字と判断。それをアイスランドの文字になおす。しかし、意味不明だ。
132の文字。母音が53、子音が79。16世紀の学者はラテン語を使っていたはずだ。
文字の並べ方はでたらめだ。ある方式に従って崩されたのだ。この暗号の鍵は?
単語を横から縦に数文字毎に書くと?何種類か並べ方を検討するが不明。
アクセルが、その羊皮紙を扇子代わりに使ったところ、読み取れる文字が眼に入る。
何と、終わりから読むと・・・


羊皮紙に書かれていたルーン文字:
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