海外の暗号小説
[ネ行 作品]
作品名 猫語の教科書
著者名 ポール・ギャリコ    (Paul Gallico)  (訳:灰島かり)  (写真:スザンヌ・サーズ)
発行日:1980.2.1
出版社:東京創元社
形式:創元推理文庫
目次
編集者のまえがき
第1章 人間の家をのっとる方法
第2章 人間ってどういう生き物?
第3章 猫の持ち物、猫の居場所
第4章 獣医にかかるとき
第5章 おいしいものを食べるには
第6章 食卓でのおすそわけ
第7章 魅惑の表情をつくる
第8章 ドアをどうする?
第9章 クリスマスのおたのしみ

ストーリーの概要
 ある日、編集者のもとへ不思議な原稿が届けられた。
 文字と記号がいりまじった、暗号のような文章。“£YE SUK@NT MUWOQ”
 相談を受けたポール・ギャリコは、それを解読してもっと驚くはめになる。原稿はなんと、猫の手になる、全国の猫のためのマニュアルだった。
 「快適な生活を確保するために、人間をどうしつけるか」ひょっとしてうちの猫も?
 描き下ろしマンガ(大島弓子)も収録。

目次の続き
第10章 旅行におともするコツ
第11章 母になるということ
第12章 じょうずな話し方
第13章 猫にとっての正しいマナー
第14章 愛について
第15章 別宅を持ってしまったら
第16章 これはしちゃダメ
第17章 じゃまする楽しみ
第18章 子猫のしつけと子猫の自立
第19章終わりに
暗号について
* 編集者のまえがき
 ・編集者に届いた原稿・・・暗号か?
 ・編集者は、戦時中暗号解読に携わった経験がある。この暗号は難しい!
 ・文字と記号が入り混じっている。何かの題と副題が書かれ、著者名は抹消されている。
 ・・・○半分くらいは単語がそのまま書かれているし、残りの単語もちょっとした間違い程度なので推測可能
 →タイプライターで、目的の文字の近くを間違えて打ったため、暗号のように見える。

*第19章 終わりに
 ・読んでくれたお礼等が、猫語の暗号で書かれている。(翻訳文と共に)
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