海外の暗号小説
[レ行 作品]
作品名 レッドテイル・ホークを奪還せよ  (NIGHT OF THE HAWL)
著者名 デイル・ブラウン  (Dale Brown)   (訳:伏見 威蕃)


発行日:1998.8.15
出版社:早川書房
形式:ハヤカワ文庫
目次
「なし」
上・下巻
ストーリーの概要
ハイテク爆撃機オ^ルド・ドッグの特別任務で死んだと思われていた航法士ルーガーは生きていた。彼は洗脳されて別の人格になり、リトアニア内のCIS(独立国家共同体)の研究所にいたのだ。情報を得たアメリカ側は救出のため、マクラナハン中佐らオールド・ドッグの元搭乗員を加えた海兵隊のチームを編成した。
折りしも、リトアニアでは戦争勃発に危機が・・・・。
リトアニアでの非常事態を知ったアメリカは、大使館に増援部隊を派遣する一方、ルーガー救出作戦を発動させた。
マクラナハン中佐を含む海兵隊チームはリトアニアに向け、特殊作戦機で飛び立つ。
だが、彼らが研究所上空に達した時には、すでに周囲は炎の戦場と化していた。
マクラナハンらが乗った作戦機は突入を試みるが、ミサイルが彼らを襲ってきた。
暗号について
軍通信は、全て秘話通信を使用している。また、中間同士の連絡には、合言葉等を使用しており、本書では、随所にその模様が描かれている。
(例)
・ 秘話無線とはいえ、すべて暗号書式だった。
・ 「チェベスケ」という単語は、リトアニア語で「祖国」ということで、海兵隊のチームが海岸に向かったことを知らせる暗号メッセージ。
・ AWACSから強襲チームへの緊急無線通信は、確実に届くようにスクランブルをかけず、複雑なアルゴリズムで暗号にすることもしていない。従って、敵が傍受して解読するのはやさしい・・だからロシア語を使っているのだ。
・ 「真夜中のカケス」:相手が口を利くのが大変なときやガスマスクをつけているときに、応答に言葉を使わない暗号固有識別手段。膝を持ち上げると、相手は親指を曲げて左右の手を組み合わせた。
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