海外の暗号小説
[サ行 作品]
作品名 最後の挨拶    (His Last Bow) 
著者名 コナン・ドイル  (Arthur Conan Doyle)    (訳:日暮 雅通
発行日:2007.412.
出版社:光文社
形式:文庫
目次
1 ドイツスパイの巣
2 準備はできている
3 点火プラグ
4 文字は8月、数字は1914
5 実用養蜂便覧
6 ひさしぶりだな、ホームズ
7 きさまは何者だ?
ストーリーの概要

第一次世界大戦開戦直前のイギリスの郊外で、ドイツのスパイ、フォン・ボルクはフォン・ヘルリンク伯爵と会見し、明日イギリスを引き払う段取りになった。そこへフォン・ボルクが使っているアイルランド系アメリカ人のスパイ、アルタモントから電報が入り、入手したイギリス海軍の暗号簿を持って来るという。フォン・ボルクはアルタモントの能力を高く評価しており、この仕事のために500ポンドの報酬を用意していた。ヘルリンク伯爵が帰った後、アルタモントが暗号簿が入った包みを持って現れた。アルタモントは自分の仲間が次々と逮捕されていくことを伝え、自分の身にも危険が迫っているという。
フォン・ボルクはアルタモントにロッテルダム経由でアメリカに渡ることを勧め、暗号簿の包みを受け取ったが……。

暗号について
* フォン・ボルグが情報活動で収集した英側の機密書類の格納金庫。「海軍暗号」の棚にある暗号書は全て古い。海軍省が警戒して暗号を全部換えてしまった。今夜、新しい暗号書類が手に入るはずだ。
* 点火プラグとは何か?・・・ボルグとアルタモンド(エージェント)との間の隠語
  自動車の部品を使用:「点火プラグ→海軍暗号」、「ラジエーター→戦艦」、「オイルポンプ→巡洋艦」
* 金庫の文字合せ鍵:外側→文字→8月(AUGUST)、内側→数字→1914・・・・・第1次世界大戦の開始時期を予測
    
  創元推理文庫          講談社(青い鳥文庫)        新潮文庫      小学館(全集)
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