海外の暗号小説
[テ行 作品]
作品名 天使と悪魔  上・中・下   (ANGEL & DEMONS)
作者名 ダン・プラウン  (DAN BROWN)      (訳:越前 敏弥)


 
初出版:2003.10、角川書店
     :四六版

発行日:2006.6.10
出版社:角川書店
形式:角川文庫
目次 「なし」

ストーリーの概要
科学力を駆使するテロリストとバチカン市国の枢機卿が対決するという、入念に練られたプロットに手に汗握るスリラー。そして、バチカンを巡る陰謀にハイテク劇。
反物質を発見した科学者のベトラ博士が、他殺体となって発見された。その胸には、「イルミナティ(光明会)」というなぞめいた言葉の焼き印が。
そこで、ハーバード大学で宗教的象徴を専門とするロバート・ラングドンは、スイスの捜査研究所から調査を依頼される。
イルミナティとは、ルネサンス期の科学者のグループで、ガリレオもその一員だった。ガリレオはローマ教皇の迫害を避けて、新しい考えをローマで秘密裏に討論していた。すでに過去のものとなった会と、ベトラ博士の死には、いったいどんな関係があるのだろうか。
ベトラ博士の娘ビットーリアは、恐ろしい事態に気づいた。ものすごい破壊力を秘めた反物質を密閉した真空のフラスコの所在が不明で、バッテリーを充電しなければ、6時間以内に爆発してしまうのだ。

   その直後、ローマ教皇庁護衛隊のスイス護衛兵が、反物質がバチカン市国に隠されているという事実を発見する。そこでは新しい教皇を選出する選挙会が始まっていた。
ビットーリアとラングドンは反物質を取り戻そうと奔走する。有力な教皇候補4名が行方不明という事態が発覚して、ようやくふたりはバチカンへ入ることを許された。
枢機卿を誘拐したテロリストは電話で、遠い昔のイルミナティに関係する手掛かりとひきかえに、殺人の猶予をほのめかした。一方、救世主を狂信的に信奉する邪悪なバチカンの一部が、テロリストと結託している事実が明らかになる。枢機卿を救いだし、反物質を爆破させずに取り戻そうと奮闘するラングドンとビットーリア。
メディチ家を思わせる名士を邪悪な人物に仕立て、ミシュランの観光ガイドそのもののローマの街を舞台に、めまぐるしくスピード感あふれる筆致で描いている。

暗号について
イルミナティが使用した焼印の文字は、焼印は「アンビグラム」(対象形)で出来ている。
上下双方から同じように読める文字(これも1種の暗号であろう)。
ヴァチカンに伝わる歴史・文書、天才学者ガリレオの著書から暗号解読に挑む。このイルミナティのなぞ解きは暗号解読である。
  
   単行本(上)                単行本(下)        最新の文庫(上):中下も同様


  

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