海外の暗号小説
[ウ行 作品]
作品名 ウィスタリア荘 (The advenyure of Wisteria Lodge) (「最後の挨拶」所収)
著者名 コナン・ドイル     (Arthur Conan Doyle)    (訳:日暮 雅通
発行日:2007.412.
出版社:光文社
形式:文庫
目次
1 怪奇な体験
2 ウィスタリア荘
3 みんな消えてしまった
4 アリバイ
5 色はみどりと白
6 人か、悪魔か
7 犯人は逮捕された?
8 ハイ・ゲーブル荘の秘密
9 さいは投げられた
10 正義と復讐
11 真相はこうだ
12 のろいの神へいけにえ
(小学館「幻のスパイ:サン・ペドロの猛虎」より)
ストーリーの概要

スコット・エクルズ氏がエシャーのウィスタリア荘に招待され、歓待を受ける。
ところが翌朝、主人のガルシアをはじめとして召使いたちがみんな消えてしまった。ガルシアはウィスタリア荘から1マイルほど離れたところで殺人死体となって発見され、警察はエクルズを容疑者として追及するが、エクルズ氏の話を聞いて事件の謎は深まっていく。

地元のベインズ警部は、夕食中に届いたという手紙を見つけ、暗号文のような内容をホームズたちに示す。ホームズは手紙の内容から、ガルシアが向かっていたのは近くの大きな屋敷であるとにらみ、地元の不動産屋に大きな屋敷のリストを挙げてもらう電報を打つ。
ベインズ警部は、ウィスタリア荘に戻ってきたガルシアの召使いの大男を殺人容疑で逮捕するが、ホームズはその男は犯人ではないと警部に警告する。ホームズはリストに挙げられた大きな屋敷の中から、怪しい屋敷に当たりをつけ、見張りをつける。
ホームズはワトスンとともに、この屋敷の女家庭教師の部屋に忍び込もうとするが、その前に屋敷の住人は逃げ出してしまう。女家庭教師は捕らわれ、一緒に連れ去られようとしていたが、見張りをしていたウォーナーが逃げ出してくる彼女をホームズのもとへ連れ出してきた。

暗号について
* ガルシアに届いた手紙。
 「我々の色は緑と白、緑は開く、白はとざす。
  正面階段、第1の廊下、右から7番目、緑の掛け布。
  どうか成功を。Dより。」
  →
  ・「正面階段、第1の廊下、右から7番目」・・・その家はかなり大きな家だろう。
  ・「みとりと白」・・・サン・ペドロの猛虎、ドン・ムリロ。サン・ペドロの国旗は「緑と白」
   ドアが開いているかどうか、窓から「白」か「緑」の明かりを合図を送った。
    
  創元推理文庫       講談社(青い鳥文庫)    新潮文庫  小学館(全集)(「サン・ペドロの猛虎})
inserted by FC2 system