日本の暗号小説
著者名 有栖川 有栖
作品名 あるYの悲劇      (「「Y」の悲劇」所収)
発行日:2000.7.15
出版社:講談社
形式:講談社文庫

目次
なし「短編」

全編文庫書き下ろし
ストーリーの概要
“臨床”犯罪学者、火村英生助教授からの電話で、ミステリ作家の有栖川有栖は大阪のとあるマンションで起こった殺人現場へ駆けつけた。
ロックバンドのギタリスト・山元が、頭部をエレキギターで殴られて殺されたのだ。壁に血で「Y」という文字を書き残して…。
ロックバンドの名は「ユメノ・ドグラ・マグロ」;夢野久作の「ドグラ・マグラ」のもじりか。
住んでるマンションは、縁起をかついで4で始まる部屋番号がない。604号室は5階にある。4階は「5・・」室となる。
暗号について
ダイイング・メッセージ:
・「やまもと」にやられた
・「誰にやられての」と言う質問に、傍らの床に落ちているエレキギターを指差した。(問に答えていない?)
・ 壁に書かれた「Y」の字
回答
・下の階に住んでいた男の名前→山崎→通常「やまさき」で通っていたが本名「やまもと」と読む。
・ギターを指差したのでなく、「下」を示した。
・「Y」ではなく、下向きのやじるし・・・壁に書いてあるので「下」を意味する。「―」を書き「V」を下につけるのを死ぬ間際で手元が狂い上の方に書いてしまった。・・・即ち「下の階」
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