日本の暗号小説
作者名 県立神奈川近代文学館
作品名 大乱歩展
発行日:2009.10.3
出版社:県立神奈川近代文学館
形式:B5
目次
・ 江戸川乱歩への照明、乱歩になりたい
  江戸川乱歩の少年もの、大乱歩展に期待する
・ 部門解説・藤井淑禎
 T 乱歩の奇蹟
 U 怪人二十面相と少年探偵団
 V 蔵の中へ
・主要な出品資料
・ 出品者・協力者
・ 略年表
ストーリーの概要
日本の探偵・推理小説を確立した巨人・江戸川乱歩の生涯と作品を紹介する展覧会。
江戸川乱歩(平井太郎)は1894年、三重県名張町に生まれ、早稲田大学を卒業後、職業遍歴を経て、1923年(大正12年)に短編「二銭銅貨」でデビューした。
その後も「D坂の殺人事件」「パノラマ島忌憚」「陰獣」他数々の作品で日本探偵小説界に新生面を開きますが、戦時下の言論統制で制作休止を余儀なくされました。
戦後、活動を再開すると、評論や内外の作家・作品紹介、乱歩賞設定、日本推理作家協会設立などの尽力し、今日に至るミステリー小説界発展の礎を築きました。
東京池袋の旧乱歩邸に保存されていた膨大な蔵書や収集資料は、現在、ご遺族の平井家から立教大学へと受け継がれています。今回の展覧会では、これらの乱歩旧蔵資料をはじめとする貴重資料によって70年の足跡をたどります。
(大乱歩展パンフから)

*場所:横浜・山手、港の見える丘公園 県立神奈川近代文学館
*期間:平成21年10月3日〜11月15日
暗号について
二銭銅貨関係
・ 「秘密小説二銭銅貨粗筋」・・・点字を用いた暗号のアイデア。登場人物は一組の夫婦
・ 「小説二銭銅貨」草稿・・・1920年ころ江戸川
藍峯の筆名、序盤の14枚で中断。妻が語る形式。
・ 「探偵小説二銭銅貨」草稿・・・1929年9月26日、大阪守口六八九ノ三にて寄稿。大正5年当用日記に書かれている。
                     登場人物を二人のインテリ青年に変えている。暗号文の屋号が変わっている。
・ 森下雨村、小酒井不木等からの手紙・・・二銭銅貨の素晴らしさが書かれている。
・ 最初に載った「新青年:1923年(大正12年)4月号」
・ 当時の二銭銅貨

その他の暗号資料
・ 「奇譚」・・・探偵小説の読書覚書、暗号の研究などをまとめた自製本。
・ 「少年クラブ」付録:暗号盤:1955年8月・・・グリル暗号
・ 「少年」付録:1961年1月・・・探偵用暗号薬
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