日本の暗号小説
作者名 篠田 麻由美
作品名 ダイイングメッセージ≪Y≫      (「「Y」の悲劇」所収)
発行日:2000.7.15
出版社:講談社
形式:講談社文庫

目次
なし「短編」

全編文庫書き下ろし
ストーリーの概要
二年前に起こったある殺人事件。
“僕”の友人のヒロがネットで知り合った彼女Emiが、双子の兄弟と学園祭で一人芝居をやるので、前日の稽古に是非来てといわれる。
芝居は素晴らしかったが、所見を述べて言るうちに兄の方の機嫌が悪くなり、後味の悪い思いで帰路に着く。Emiから電話が入り、気になり戻ると、Emiがナイフで胸を刺されて死んでいた。その傍らには、「Yが殺す」という文字が…。
事件は自殺と処理される。

“僕”は新聞である記事を読んでから事件の真相に気付いてしまい、再び事件現場を訪れる…。
そこには兄の蓉が来ていた。真相を語り合う。

暗号について
ダイイング・メッセージ:
「Yが殺す」の「Y」は自分だと蓉は主張したが取り入れられなかった。Emiの本名は「英」、妹ではなく弟だった。
弟は「性同一性障害患者」だった。書き残した「Y」は染色体の「Y」
Y染色体によって決定された男の体が、女である自分を殺す。・・・・深刻な問題!

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