作品名 |
永遠の0(ゼロ) |
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初出:2006.8;太田出版
発行日:2009.7.15
出版社:講談社
形式:文庫
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目次
プロローグ
第一章 亡霊
第二章 臆病者
第三章 真珠湾
第四章 ラバウル
第五章 ガダルカナル
第六章 ヌード写真
第七章 狂気
第八章 桜花
第九章 カミカゼ・アタック
第十章 阿修羅
第十一章 最期
第十二章 真相
エピローグ
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ストーリーの概要 |
「生きて、必ず生きて帰る。妻のそばへ、娘の元へ」涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。
「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。
終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくる――。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。
「俺は絶対に特攻に志願しない。妻に生きて帰ると約束したからだ」「真珠湾に参加するとわかっていたら、結婚はしませんでした」「零戦はかつて無敵の戦士でしたが、今や――老兵です」
「私には妻がいます。妻のために死にたくないのです」「私は帝国海軍の恥さらしですね」
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暗号について |
第三章 真珠湾
* ミッドウェーの敗北の原因
・作戦は事前に米軍にすべて筒抜けだった・・・暗号が解読されていた。
・攻略目的地「AF」の場所が不明・・・ミッドウェーから平文で「真水が不足」の偽電発信
・日本軍がその日のうちに「AFは水不足」と暗号で送信
第五章 ガダルカナル
* 山本長官機が敵戦闘機により撃墜された
・米軍は傍受した暗号をすべて解読し、長官機を待ち伏せしていた。
第七章 狂気
* 宣戦布告の手交遅れ・・・卑怯な奇襲・・・騙し打ち
・大使館の暗号電報処理にミス
・高級官僚は誰も責任をとらない。
第十一章 最期
*戦果確認は、特攻機自身にやらせる。
・無線電信機で特攻の瞬間を電信で伝える。・・・当時の海軍の無線機の電話は使い物にならない・・・モールス信号で
・「敵戦闘機見ユ」→「トトト」
・「空母突入」→「ツー」と超長符・・・「我、タダイマ突入ス」・・・体当たりの瞬間まで電鍵を押し続ける。
・受信側:超長符が早く消えたら「対空砲火」でやられた。
長く続いた場合は「見事体当たり」成功
・音が消えた瞬間、若き戦闘員が死んだ瞬間だ。
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