日本の暗号小説
作者名 佐々木 譲
作品名 エトロフ発緊急電
発行日:1989.10.25
出版社:新潮社
形式:四六判
(新潮ミステリー倶楽部特別書)
目次
はしがき
プロローグ
第一部
第二部
第三部
第四部
エピローグ
ストーリーの概要
日米開戦前夜、エトロフ島単冠湾は、極秘裡に集結した大艦隊で埋まった。
第二次世界大戦前夜、日本海軍の動向を探るため、単身日本(東京〜エトロフ島)に潜入した日系アメリカ人スパイは、追いすがる憲兵たちのすきをついて、真珠湾に急を告げることができるのか―。
それとは知らずにそのスパイに恋に落ちる薄幸な女。そして彼らを取り巻く、様々な思いを抱く人々。
海軍の要請で通信手段を断たれた雪と氷の島で繰り広げられる十日間の諜報戦。

第3回山本周五郎賞、 第43回日本推理作家協会賞、 第8回日本冒険小説協会大賞

1993年に『エトロフ遥かなり』のタイトルでNHKによりテレビドラマ化された。
暗号について
* 米国の暗号解読情報「マジック」、「ウルトラ」
* 日本国内に組織した諜報網の一人コードネーム「フォックス」により発信された暗号電があった。
* スパイ・斎藤は、米国対日工作チームで訓練を受ける・・・暗号教育も・・・暗号教育の内容
* 米国の暗号解読において誤訳があった。・・・・「御前会議」→「午前中の会議」
* スパイの連絡用符号・・・「16・10・19」と丸の中に「金」→「金森は無事だ。下宿にいる」
* スパイ・斎藤の使用した暗号の乱数表・・・「バンビ」
* 警戒厳重、電源のない無線機でいかにして暗号電を送ったのか?送れたのか?
 文庫版(1994/01/28
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