日本の暗号小説
作者名 池上 司
作品名 八月一五日の開戦
初出:2000.5;角川書店

発行日:H16.7.25
出版社:角川書店
形式:文庫
目次
「なし」
ストーリーの概要
一九四五年八月十五日、日本が無条件降伏を受け入れたその日、ソ連は北海道占領作戦を発令した。
北千島の小島・占守島に侵攻を開始したソ連軍の圧倒的な兵力を前に、本土帰還の望みを砕かれた日本軍将兵たちの孤独で困難な戦いが始まる。
ノモンハンの惨敗により戦った部隊は苛烈な戦場に転出、巨大な員数外として過ごす。そして占守島に送られる。
一方、米国に調停を求めるため、密使はマッカーサーの許に飛んだ。
祖国分断の危機を回避すべく、太平洋戦争最後の戦いに身を挺した人々の壮絶な運命を描く戦史小説。
暗号について
* モスクワ駐在特派員の情報収集時の合図
 ・決められた場所に小石を置いたり、チョークで印をつけたりして知らせる。小石二つは緊急を要する。
 ・通常の会話には、あらかじめ決められた使い捨て暗号帳の符牒を取り混ぜて話した。
 ・情報は完全な暗号メモ。その暗号解読は、情報源秘匿の意味で、自身で行った。暗号は「ブック」という手法で、情報提供者と管理者が共通の本を持ち、提供者はどのページの何行目の左から何番目の文字の単語かを連続した数字で記載する。
  この暗号方式は、使用頻度の高い単語でも共通の数字にならないため、鍵となる共通の本がなkれば解読できない。
  反面、言葉が少なく、表現が遠回しになる欠点がある。
* 駐露日本大使は、情報を送るために暗号課の職員を集める。
* 侵攻するソ連軍に対する空襲成功:「トラ、トラ、トラ」
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