日本の暗号小説
作者名 横溝 正史
作品名 八百八十番目の護謨の木     (「赤い水泳着」 所収)
発出誌:S16.3;キング

発行日:H21.9.15
出版社:出版芸術社
形式:四六判
目次
「なし」(短編)
ストーリーの概要
文化映画「南十字星」のある場面を見た美穂子。「日時計に書かれたあの恐ろしい文字」
彼女の愛人・大谷慎介。慎介は、南洋で護謨園を経営している緒方の秘書となり、渡航する。3年後、緒方ともに日本に帰り、事業共同者・日疋の家に逗留。その夜、緒方は庭の日時計の前で殺された。日時計に「O谷」(オータニ)と血で書かれたダイイング・メッセージ。
O谷」とは大谷のことか?慎介は疑われ逃亡。
美穂子は、慎介を信じ、日疋に相談し、慎介の捜索に南方に出かける。
暗号について
・「南十字星」に移っていたシーン。護謨の木1本1本に「O」の印と植林番号が彫り付けられていた。
 「O谷」とは「O]to「八八〇」では?
・880番目の護謨の木は、崖上の作の中に立っていた。その根元を掘ると、金庫が。
・緒方が見つけた金鉱の所在が示された地図が入っていた。
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