日本の暗号小説
作者名 皆川 博子
作品名 光源氏殺人事件
発行日:S61.6.5
出版社:講談社
形式:新書
目次
「なし」
ストーリーの概要
源氏物語の中で、光源氏の死を暗示する巻名のみあって、本文は存在しないとされるのが「雲隠」の巻である。
もし、その写本が実在するとしたら!?発見し発表した学者の国文学界での地位と声望は不動のものと鳴るであろう。
藤谷和正は、写本の存在を暗示するかのようは秘し文を手に入れる。
旅行代理店に勤務する秋弘は、和正から藤谷建設の会長を紹介するといわれ、藤谷家を訪問する。そこで医師の吉川珠江に会う。和正が遅れているようなので秋弘が電話で確認しようと電話機をとると女の声で「殺してやる」男の声で「あ」と言う声が。混線か?
秋弘は、会長の綾子から藤谷家の阿蘇の野焼き観光をセットするよう指示を受ける。
阿蘇の旅館で和正の妻・尚子が行方不明に。
秋弘は和正からおばあさんが山本という男とかかわったことはないか調査の指示を受ける。
暗号について
山本のことを調べているとき、遺品の中から源氏物語「若紫」を書いた紙を見つける。
・変体仮名で書かれている文字を拾うと「ふつかうちへまいりたまえ美しき初しけ」となる。
これは暗号だ。「しげ(山本しげたろう)」から「はつ」と言う女性へのラブレター。

まぼろしの「雲隠」の写しが見つかる。そこにも変体仮名で暗号が。
inserted by FC2 system