日本の暗号小説
作者名 高樹 のぶ子
作品名 百年の預言 上・下
初出誌:朝日新聞   
      1998.7.2〜1999.9.5
初出版:朝日新聞社 2000.3
発行日:2002.4.1
出版社:朝日新聞社 
形式:文庫
目次
上:アカシアの6月、
  薔薇の余韻、
  謎の楽譜、
  東からの湿った風
  森の奥ふかく、
  解かれる謎
下:ポルンベスクへの旅、
  滑車はまわる
  渦の中へ、
  冬の炎、
  凍える空

ストーリーの概要
東欧に革命の風が吹き荒れる前夜、1986.6のウィーンで外交官の真賀木奏とバイオリニスト走馬充子は出会う。妻を失い慎重な男と情熱的な女は奔馬の如く愛しあう。運命の偶然か、亡命者から得た謎の楽譜が二人を歴史的動乱の渦に巻き込んでいく。「百年後の愛しい羊たちへ」と題された楽譜に秘められた謎とは?真賀木と充子と亡命ルーマニア人センデスの運命は複雑に絡み合い、やがて1989年、革命の火の手が上がるブカレストへと導かれていく。
暗号について
亡命者から預かった楽譜は、不自然な音階だ。タイトルは、「ひゃくんごの愛しい羊たちへ」。そしてセンデスの妹が弾いた曲「バイオリンとピアノのためのバラード」との関係は?その二つの局の音階から、謎の文章が浮かび上がる。二つの曲に暗号が隠されていたのだ。
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