日本の暗号小説
作者名 吉村 達也

作品名 ピタゴラスの時刻表
初出版:1992.8:講談社NOVELS

発行日:1996.10.5
出版社:講談社
形式:講談社 NOVELS(復刻版)
目次
プロローグ 
1 ピタゴラスの時刻表を知っていますか
2 招待状についてのそれぞれの反応(三杉涼の場合)
3 同(若島悦子と大和典絵の場合)
4 同(領家宏の場合)
5 同(本郷朱美の場合) 
6 大逆転の殺意  
7 時刻表ミステリーに挑戦した木原の文章と構想
8 差出人は15年ぶりのクラス会に現れたのか
9 「ピタゴラスの定理」を満足させる殺害現場を求めよ  10 「ピタゴラスの時刻表」は何のために存在するのか  11青春の影  
12 首吊りトリックの代数的解明法  
13 JRの鉄道路線における「ピタゴラスの定理」的関係  14 いかにして首吊り男は闇夜に回ったか  
15 木原、ついに時刻表の真相にたどりつく   
16 軽井沢純子、ついに招待状の差出人をつきとめる    17 最後の選択  
18 エピローグ
ストーリーの概要
高校時代の同級生が十数年ぶりに集まると、必ずそこに奇妙な殺人が起こる。
最初の犠牲者は、犯人も含めた複数の目撃者の前で首を吊った。奇妙な首つり死体だった。その男は口にティッシュを詰め、コマのように回転していた。
そのポケットには「ピタゴラスの時刻表」と題する、数字と地名を羅列したメモが。「新潟・東京・米原」の三点を結ぶ地名と時刻。
警察は自殺と断定。だが家庭教師軽井沢純子は、そこに殺意のトリックを見出した。
暗号について
「ピタゴラスの時刻表」に示された数字は、列車の時刻表か?実はNHK放送の各地の受信周波数だった。
高校野球賭博を実行する上で、どこにいてもNHKを聞くための周波数メモを時刻表らしく見せかけていた。
AMとは、午後の意味ではない。周波数のAMだった。
祥伝社:文庫
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