日本の暗号小説
作者名 泡坂 妻夫
作品名 掘出された童話 (「ワンダー暗号ランド」所収)
初出稿:「幻影城」:S52.3 目次

「なし」
ストーリーの概要
頑固な池本銃吉の童話「もりのさるのおまつりの」は、誤字が多く、初版は、出版社が正しく直して発行した。池本は怒り、元のままで発行し直せと言う。絵を描いた一荷と亜は、その謎解きにかかる。池本の過去に何があったのか。
暗号について
平仮名で書かれた童話が実は、モールス符合になっている。
この作品を書いたときの苦労話:「暗号三昧」より:編集長が聞いた「毎日どのくらいの分量を書いているね?」。私は指を2本出して見せた。「2枚?」。私はあわてて首を振った。「2枚などとんでもない。2行書くとふらふらになります」嘘でも掛け値でもなく、本当のことだった。暗号を作っている最中だったからだ。
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