日本の暗号小説
作者名 小栗 虫太郎
作品名 石神夫意人    (「小栗虫太郎全作品7 屍体七十五歩にて死す」所収)
発行日:1996.1
出版社:沖積舎
形式:A5(函)
目次
「なし」(短編)
ストーリーの概要
夫意人(女)・・・フィヒテ哲学の権威石神博士の一粒種。両親、夫に恵まれ無かった彼女は教壇に立ち、三人の結核患者を預かり、寄宿舎に起居する。そこで不思議な殺人事件が起こる。
方舟劇場の指操人形芝居、変態見世物の場。
双生児の姉妹、腰部で大きな三角形をした靭帯でつながっていたシャム兄弟。
鳥谷部瑞世自作自演による「禿山の一夜」に人気が集中・・・
瑞世の部屋からピアノの音が・・・三符を同じ調子で叩く音が続いている。ピアノの上で死体が吊るされていた。
暗号について
* 血潮が弾いた三つの鍵・・・「Re」「Sol」「Do」・・・「Re-Sol-tu」・・・「解決」
  これを明治時代の数詞呼称にかえると・・・2・5・1・・・フウ・イー・ヒト・・・夫意人

* アブラカダブラの呪符・・・右側に「A」がきれいに並んでいる。
   後半の五文字・・・・「CADRA」 → 一二世紀回教西班牙の伝説にある雙体畸形の名

* (129文字削除)とあるが何が書かれていたのか?
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