日本の暗号小説
作者名 竹本 健治
作品名 囲碁殺人事件
発行日:1980.7.1
出版社:CBSソニー出版
形式:B6.ハード
目次
プロローグ 手合割りは決まった
1 布石          2 石の接触
3 急戦          4 ヨミは進む
5 打ち込み       6 さらにヨミは進む
7 攻め          8 サバキ
9 取りかけ       10 勝負手、そして
エピローグ 感想戦
ストーリーの概要
「碁の鬼」とも呼ばれる壮年の棋士、タイトル5連覇中の槇野九段は、棋幽戦の一局目で敗北を喫するが、その第二局、歴史に残るのではないかという妙手を打ち、一日目を終えた。しかし翌日の対局開始時間になっても槇野九段は現れず、近くの滝の岩棚で首無し屍体となって発見された。
槇野を尊敬していたIQ208の天才少年棋士・牧場智久と、その姉の知人で若き大脳生理学者・須堂信一郎が、真犯人を探そうと推理する。囲碁ファンにも面白い。作中「囲碁の《ヨミ》はデジタル思考に、《感覚》はアナログ思考に対応する。上達とは、デジタルよりもアナログの思考の割合が、増していくことである。」と述べている。
暗号について
棋譜に隠された暗号。囲碁のルールをを知らないと解けない。
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