日本の暗号小説
作者名 壇上 志保
作品名 ガラスの煉獄  女刑務官あかね
発行日:2010.9.20
出版社:新潮社
形式:四六版
目次

(なし)
ストーリーの概要
 元刑務官が描く女子刑務所、受刑者が密かに発信した暗号文。あかねのアンテナが震えた。
 女子刑務所のガラス工房で、何かが謀られている…。あかねが立ち上げたその工房は、一人の天才受刑者トモの出現で上層部を色めきたたせた。
 ガラス製品の流通に見え隠れする北朝鮮の影。そして県警の絡む不可解な策動。思いもよらぬ「情報」が一瞬にして悲劇の引鉄をひいた。
 あかねは、トモとガラスを守り切れるのか…。
暗号について
* 舎房捜検で、金田の所持品・私物籠の中のノートを点検。「酢豚の作り方」のメモ
 ・内容とは不釣り合いな数字・・・これでは玉ねぎとピーマンだらけの変な味の酢豚になる。
  「豚ロース肉100グラム。玉ねぎ8個。にんじん2本。ピーマン9個。しいたけ、サラダ油、揚げ湯、適量。酒大さじ3.しょうゆ2、しょうが汁7、片栗4、砂糖8、酢1」
 ・作業に関するメモが、実際と微妙に違っている。
 ・姉から来た封筒・・・2重封筒
 →
 ・数字は連絡先:市外局番をはずした電話番号と住所の番地
 ・裏に朝鮮総連の指示か?
 ・横山のことを知らせよと言う指示が入っていた。

* 写真の裏に書かれた涼ちゃんのメモ
 ・「あの部屋」「茜ちゃん」「私」「O」の意味は?
 ・[O]は、「丸」にも、「ゼロ」にも「オー」にも取れる
 →
 ・[O]は、及川・・・性行為の相手、刑務所におけるあくどい行為を行っていた。
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