日本の暗号小説
作者名 貴志 祐介
作品名 硝子のハンマー
発行日:2004.4
出版社:角川書店
形式:四六判


日本推理作家協会賞(第58回)
目次
T 見えない殺人者
1 犯行当日 2 防犯コンサルタント 3 介護ザル 4 介護ロボット 5 弾道 6 実権 7 見えないサンタクロース 8 社長室にて

U 死のコンビネーション
1 ハイエナ 2 ダイヤモンド 3 計画 4 殺害 5 デッド・コンボ 
終章
ストーリーの概要
見えない殺人者の、底知れぬ悪意。異能の防犯探偵が挑む、究極の密室トリック!
日曜の昼下がり、株式上場を目前に、出社を余儀なくされた介護会社の役員たち。エレベーターには暗証番号。廊下には監視カメラ、有人のフロア。厳重なセキュリティ網を破り、自室で社長は撲殺された。
凶器は。殺害方法は。すべてが不明のまま、逮捕されたのは、続き扉の向こうで仮眠をとっていた専務・久永だった。
青砥純子は、弁護を担当することになった久永の無実を信じ、密室の謎を解くべく、防犯コンサルタント榎本径の許を訪れ、協力を依頼する
本書の密室殺人では、ハイテク機器が多用される。防犯対策もそれを破る方法も、いかにも現代的だ。強引な方法だが、発想が面白い。

暗号について
・エレベーターの暗証番号
 会社のフロアー・12階に止まる為にはエレベーターに乗る時、回数ボタンを利用して暗証番号を押さないとその階に止まれない。その暗証番号をいかにして盗むか。
・犯行に使うための薬を入手するため、薬を持っている女性に譲るようメールを送る。その回答を暗号を利用させる。
 暗号といっても簡単な略号だ。現実的な用法だろう。
 例:「ペン」・・ペントバルビタール、 「アンモナイト」・・アモバルビタール、「インクの出ない」・・在庫なし
文庫:

発行日:H19.10.25
出版社:角川書店
形式:角川文庫
巻末に
「貴志祐介インタビュー  By 法月綸太郎」有り
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