日本の暗号小説
作者名 北原 尚彦
作品名 鏡迷宮       (「死美人辻馬車」所収)
初出:SFマガジン;2002.7号

発行日:2010.6.15
出版社:講談社
形式:文庫
目次
「短編」
ストーリーの概要
 私は、開演直前にアリスを演じるはずだった子役が病気になり、急遽交代し、「鏡の国のアリス」のアリス役で出演することになった。
 滑り出しは良かったが、他の出演者の演技や音楽に違和感を感じ始めた。
 異変を感じたが、芝居は続けなくてはならない。

 暗号を解いて舞台の床の黒い穴に飛び込んだ。奇妙な世界に着いた!
 行き着いた場所は裁判所。裁判所では、アリスの作家ルイス・キャロル(ドジソン)が裁判に!
暗号について
* 曲と曲の間に余分な音が流れている、ひたすら同じ音の繰り返し・・・「シ♭・ソ♯・ミ」
 ・音階を英名に換える? ドイツ音名?・・・・「B・As・E」 → 「BASE」 → 「底」

* クローケーのグラウンドでの大乱闘・・・カードの兵隊が規則的に動いている。
 ・ダイヤの6、ダイヤの2、ダイヤの8、ダイヤの7、クラブの8、そして白の歩
 ・トランプは一つの組札が13枚。クラブとダイヤで26枚。アルファベットと同じだ。・・・「SOUTH」

* 庭園にはパンジーが。青、オレンジ、白の3種類。・・・国旗かな?
 ・ブルー、オレンジ、ホワイト・・・頭文字を取ると、「BOW」
 ・ボウ街・・ロンドン警察裁判所のあるところだ

☆ コンピュータの元祖ともいう理論を発表した「チャールズ・ベバッジ」の話が出てくる。
 ・階差機関、解析機関、順列機関
 ・関連書類を暗号文で残し機械を封印した。
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