日本の暗号小説
作者名 三津木 春影
作品名 外交美人探偵の怪腕   (「函中の密書」所収)
発行日:T2.10.5
出版社:磯部甲陽堂
形式:15cm
目次
(短編)
1 国境通過の汽車の縁
2 暗号の紹介名刺
3 伊国の新外交政策
4 街頭不思議の昏倒
5 外交秘密を漏洩せり

ストーリーの概要
序によると、英・仏・独・米等の探偵小説の中から面白く、傑出したものを翻訳したものだという。
登場人物が日本人名なので、日本の話かと思うと、イギリスやイタリア等西欧の話である。
本書には「函中の密書」他、附録「秘密外交探偵の自白譚」として掲載されている「外交美人探偵の怪腕」、「独逸皇帝の入獄」、「王女の恋」の中の1編である。

*ローマの総理大臣に会うために汽車で向かう記者は、「牟礼弁子」と知り合い、紹介の名刺をもらう。
 ミラノで茅野侯爵に会い、イタリアの貴重な政策情報を入手し、原稿に書き上げ、金庫にしまう。
夕食後、カフェーでコーヒーを飲んだが、眠気が襲い、気がつけば、列車の中、しかもベルギーを通過中だという・・・
暗号について
*紹介の名刺の裏には、3行の文字が・・・不思議な文字でこれは暗号だ。
  ・具体的は内容は不明・・・総理に面会できる事が書かれていたと思われる。

*首相から暗号電報とイタリア語の訳文紙を見せられる。
  ・これも暗号の内容は不明。パリのイタリア大使から、政策上が漏れているという内容
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