日本の暗号小説
作者名 北村 薫
作品名 銀座八丁     (「街の灯」所収)
初出:2002.5/7;別冊文芸春秋
単行本:2003.1;文芸春秋

発行日:2006.510
出版社:文芸春秋
形式:文庫
目次
「なし」短編

他の収集作品
*虚栄の市
*街の灯
(「わたしのベッキー」シリーズ)
ストーリーの概要
 昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮(べっく)みつ子。
 令嬢の英子はサッカレーの『虚栄の市』のヒロインにちなみ、彼女をベッキーさんと呼ぶ。新聞に載った変死事件の謎を解く「虚栄の市」、英子の兄を悩ませる暗号の謎「銀座八丁」、映写会上映中の同席者の死を推理する「街の灯」の三篇を収録。

「銀座八丁」
 銀座・服部時計店の時計・・・屋上に上ってまじかに見るといかに印象が違うか。
 ベッキーが、桐原侯爵の長男・勝久大尉に呼ばれる。女性運転手ということと、英子の護衛とすれが武術が優れているはずだ。
 英子はベッキーに、兄の所に送られてくる品物暗号についてベッキーに相談してみる。ベッキーは、夜、銀座を歩いてみると。
暗号について
* 英子の学校で流行っている暗号
 ・共通の本を決め、ページ数、行数、何番目と、数字で言葉を拾い暗号文を書く。
 ・森鴎外訳の「即興詩人」の116・3・17の文字は何と読む・・・金へんに「表」
  ・・・116・3.17→いい六さん、いーな

* 英子の兄・雅吉に、友人・大町から暗号文で銀座の待ち合わせ場所を知らせると言われた。
 ・最初に届いたものが「シャツ」、次いで「眼鏡」そして「ボタン」、次に何がくるのか・・・これが暗号?
 ・英子は、銀座八丁の七丁目の夜店に着目・・・店は全部で47・・これに「いろは」を当てはめては?
 ・「シャツ」屋は「ハ」と「フ」と「「ミ」、「眼鏡」屋は「ツ」、「ボタン」屋は「ト」・・・・銀座と言えば「ハットリ」?
  次に来るのは「アイヌ人形」:「リ」
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