日本の暗号小説
作者名 高田 崇史
作品名 QED 伊勢の曙光
初出:2011.10;講談社

発行日:2014.1.15
出版社:講談社
形式:文庫
目次
・伊勢   (いせ)
・論の烽火(ろんのほうか)
・花の仕舞(はなのしまい)
・丹の霊璽(にのれいじ)
・法の朱儒(ほうのしゅじゅ)
・碧の至宝(へきのしほう)
・徳の魔物(とくのまもの)
・血の織枝(ちのおりえだ)
・龍の御生(りゅうのみあれ
・幣の朧夜(ぬさのおぼよ)
・瑠璃   (るり)
ストーリーの概要
 伊勢の鄙びた村から秘宝の鮑真珠を持参していた神職が、不審な墜落死を遂げる。
 事件解決へ協力を頼まれた桑原崇は、棚旗奈々とともに伊勢へ。しかし、二人を待ち受けていたのはシリーズ中最大の危機だった。 果たして崇は、事件の真相と、日本史上最大の深秘「伊勢神宮の謎」を解けるのか?
 桑原祟曰く、「伊勢神宮には2ダースほどの謎がある。」
 そもそも、伊勢神宮が大切にまつられるようになったのは、明治時代からだ。なら、それまでの扱いは、どうだったのか。
 祀られている神は、誰なのか。本当に、天照大御神なのか。天照大御神とは何者なのか。本当に女神なのか。
 「QED」完結編
暗号について
* 目次の項目に振り仮名がふってあるので可笑しいなと思っていた。最初の文字を拾うと「いろはにほへとちりぬる」でたいしたことは無いなと思い、最後の文字を拾わなかった。 
 物語は終わり、「参考文献」のページの後に「あとがきらしきもの」がりあり、漸く暗号があったことを知らされる。
 ・目次の一番下の文字からの続きです。・・・「せかいじゆうのだれより」
 「心から感謝しています。・・・・」と続く。
 ・QEDシリーズ終わりの宣言。そして「最後までいつもの暗号文ですいません。」と締めている。

* 全編に書かれている伊勢神宮にまつわる謎ときは正に「暗号解読」だ。
 良く「○○の暗号」と歴史の謎を解くような本が散乱しているがそれらはたいしたことは無いように思える。
 しかし。このQEDシリーズの謎ときは素晴らしいと思う。
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