日本の暗号小説
作者名 滝川 忠
作品名 記憶片々
発行日:H3.12.30
出版社:自費出版
形式:四六判
目次
ストーリーの概要
著者の随筆集
暗号について
暗号の記憶
・札幌駅での構内放送:「三千十一、6番接近」、すると「ホワイトアロー号、6番ホームにまもなく到着であう」と情緒あふれる案内放送が。
 →これは符号があって、そこで一つの翻訳がなされていると思った。・・これは暗号だろうか、それとも不忠だろうか?
  合図とか符号の類が使われているのは駅だけではなく、身近なところで使われているのではないか。

・「いたずら電話」対策として暗号を使うことにした。
 →電話をかける者は電話の呼びダサい音が五つになるといったん切り、もう一度かけ直す。受ける方は、呼び出し音を数えて五つ鳴って切れて、また掛かったらその時出る。
 →夜中に電話が鳴り何時までも鳴っている。うるさい。つい出てしまった。
 →では、すぐ出てすぐ置けばよい。ある朝方電話が鳴った。受話器を取りすぐ置いた。するとまた鳴る。繰り返す。しかたなくでると、おばさんからの電話で用件のある電話。
 →あるとき、いたずら電話にすぐ出た。相手は予期しなかったようでビックリする様子が分かった。それからこなくなった。
 →暗号は役に立たなかったが、暗号が必要だったことは確かだ!

・タクシーの暗号(旭川のあるタクシー)
 →怪しい人間が乗った時・・・無線で「正人ハイヤー」と言う


・スーパーでの暗号
 →事務所で店内のテレビを観ていた店員が万引きを発見。店内に数字交じりの言葉が放送・・・・万引き発生の暗号だ。
 
・引越しのときの暗号
 →切手コレクションは僕の財産・・・梱包に「切手」と書くと盗まれたり、乱暴に扱われる可能性。
 →試行錯誤の末、「書庫の本」とした。夫婦の間の暗号だ。
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