日本の暗号小説
作者名 綾辻 行人
作品名 黒猫館の殺人
初出:1992.4;講談社ノベルス

発行日:1996.6.15
出版社:講談社
形式:文庫
目次
プロローグ
第1章 鮎田冬馬の手記 その1
第2章 1990年6月 東京
第3章 鮎田冬馬の手記 その2
第4章 1990年6月 東京〜横浜
第5章 鮎田冬馬の手記 その3
第6章 1990年7月 札幌〜釧路
第7章 鮎田冬馬の手記 その4
第8章 1990年7月 阿寒
エピローグ
ストーリーの概要
自分が何者なのか調べてほしい。
推理作家鹿谷門実に会いたいと手紙を送ってきた老人はそう訴えた。手がかりとして渡された「手記」には彼が遭遇した奇怪な殺人事件が綴られていた。
しかも事件が起きたその屋敷とはあの建築家中村青司の手になるものだった。
ロックバンドの解散記念旅行で起きた殺人・・・事故、自殺?
館シリーズ第6作。
暗号について
* 鮎田の書いた手記そのものが、「暗号」に思えるほど、その中の語句・文章に深い意味がある。
   黒猫館は、そもそも北海道にあるのか?館そのものがあるのか?殺人は本当に起きたのか?
   鮎田氏は、そもそも何者なのか?記念旅行はそもそもどこに行ったのか?仲間の麻生は自殺なのか?
   等々、先入観で呼んでいるとどんでん返しがある。まさに「手記の暗号解読」だ!
*「不思議の国のアリス」を書いた「ルイス・キャロル」の名前の由来
  チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンが本名・・・ラテン語化し、前後を入れ換え、更に英語読みする。(ドジソンを除く)
*「鮎田冬馬」の本名は?
  [AYUTATOMA」のアナグラム。複雑な入れ替えでなく、鏡に映すと「AMOTATUYA」(黒猫館の持ち主)
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