日本の暗号小説
作者名  森 昌麿
作品名  黒猫のいない夜のディストピア
発行日:2018.12.5
出版社:早川書房
形式:46判
目次
プロローグ
1 白い私
2 ハイエナ
3 二重身
4 黄金虫
5 暗号遊戯
6 尾行
7 遊歩する人間
8 接触
9 帰還
10 白の解体
11 脱出


ストーリーの概要
 大学院修了後に博士研究員となった私は、所無駅付近で自分そっくりの女性と遭遇する。
 白い髪、白い瞳、白いワンピースの彼女はあきらかにこちらを見つめていた。
 学部長の唐草教授の紹介で出会った反美学研究者、灰島浩平にその話をすると、様々な推理を展開する。
 本来なら黒猫に相談したいところだったが、黒猫の言葉―とにかく、まだ結婚は無理―がひっかかり、連絡できずにいた。
 白を基調にした都市開発計画が持ち上がる所無。自宅に届いた暗号が書かれた葉書。
 私そっくりの女性となぜか会っていた母の雪絵。
 いったい私の周りで何が起きているの―
暗号について
4 黄金虫
・ポストに一通葉書が。差出人不明。宛名も住所もない。
 裏には、無意味に見えるアルファベットの羅列が書かれている。おびただしい文字が何の意味も持ってみえないとき、それが自分に向けられたものであると、人はその事実に恐怖心を抱くようだ。
・教授は、君は、さっきからグラスの水滴でテーブルにアルファベットを書いている。「E」「A」「P」・・・「エドガー・アラン・ポー」・・・「黄金虫」だね。
・暗号文だね、これは。
・葉書の暗号文と、黄金虫の暗号に関して議論が続く。
5 暗号遊戯
・4行目左から2番目から読むと「MAMA」、これが署名であり、鍵だ。・・・差出人?
 両サイドが{T」で囲まれている。「T」で囲まッレている文字を読むと・・・ここから暗号解読が始まる。
 
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