日本の暗号小説
作者名 鯨 統一郎
経歴 國學院大學卒。
主要な作品 1998:「邪馬台国はどこですか」:創元推理短編賞最終候補。
「隕石誘拐」、「九つの殺人メルヘン」、「とんち探偵一休さん」、「タイムスリップ森鴎外」
作品名 いろは歌に暗号(かくしごと)     まんだら探偵空海
発行日:H16.8.30
出版社:祥伝社
形式:NON NOVEL−784
目次
「なし」
ストーリーの概要
〈上皇が何故謀反を起こしたのか探るのだ〉 唐から帰国したばかりの若き僧・空海に帝の依頼が舞い込んだ。巷では謀反の背後に藤原薬子の存在が囁かれている。空海は友人・橘逸勢と調査に乗り出した。が、帝は空海のライバル・最澄にも同じ命令を下していたのだ。上皇挙兵の直前、薬子が嵐山を消したことが事件の鍵か。
暗号について
いろは歌に隠された暗号・沓冠。もう一つのいろは歌「かたむら歌」の謎は。
作品名 隕石誘拐
発行日:1999.6.30
出版社:光文社
形式:カッパ・ノベルス
目次
「なし」
ストーリーの概要
宮沢賢治の名作「銀河鉄道の夜」には、幻の第5次稿が現存していた。その原稿には、賢治が発見したダイヤモンドの隠し場所が記されていた。妻と子供が誘拐された童話作家修行中の中瀬研二は残された手掛かりを元に、誘拐犯の思惑を探る。妻・稔美は賢治研究家だった父からダイヤモンドの在処を知らされていたようだ。誘拐犯に先回りして家族を救出するため、賢治の童話を読み始める。
暗号について
賢治の童話「銀河鉄道の夜」には暗号が隠されている。三角票とは何を示すのか?
作品名 喜劇ひく悲奇劇
発行日:2004.8.8
出版社:角川春樹事務所
形式:ハルキ・ノベルス
目次
第1章 抱いた死体だ        第2章 刑事行け
第3章 アリバイバリア        第4章 偽ナイフいなせに
第5章 密室史罪           第6章 よく焼く毒薬よ
第7章 三人犯人さ
第8章 ひきつるわ、逮捕いたわる月日
最終章 真実殺人史
ストーリーの概要
”回文”愛好者サークル「回文こんぶイカ」11人が、合宿のため、利尻へと向った。待ち受けていたのは回文見立ての殺人事件。合宿地・高山館も外部から遮断され、孤立状態。メンバーの中に犯人が?探偵自称の乾が現れ、仲間同士疑心暗鬼の中で、また、殺人事件が。
暗号について
暗号ではないが、言葉遊びの回文が随所に出てきて楽しめる。
作品名 ヒミコの夏
発行日:2003.8.22
出版社:PHP研究所
形式:B6、ハード
目次
・ イネの中の少女
・ コメ戦争
・ みどりへの想い
・ 視えない敵
・ 忍び寄る魔の手
・ ヒミコの秘密
ストーリーの概要
雑誌記者・永田は、取材先で水田の中に一人佇む記憶喪失の少女と出会う。少女の両親を捜すうちに、少女が植物の意思を読み取る特異な能力があることに気づく。一方、「ヒミコ」という新種の米が日本の食卓を席巻しつつあった。少女が発した「ヒミコが日本を滅ぼす」という謎の言葉。少女とヒミコの二つの点を結ぶ線が明らかになった時、永田の眼前に、巨悪の企みが浮かび上がる。
暗号について
託されたメールアドレスがエラーになってしまう。その謎は。殺人者「みどり」の意味は?
作品名 ミステリアス学園
発行日:2001.3.25
出版社:光文社
形式:カッパ・ノベルス
目次
第1話 「本格ミステリの定義」
第2話 「トリック」
第3話 「嵐の山荘」
第4話 「密室講義」
第5話 「アリバイ講義」
第6話 「ダイイング・メッセージ講話」
最終話 「意外な犯人」
ストーリーの概要
ミステリアス学園ミステリ研究会、略して「ミスミス研」。ミステリは松本清張の「砂の器」しか読んだことのない新入部員・湾田乱人が巻き込まれる怪事件の数々。数少ない先輩部員等が病気、事故あるいは自殺で次々に死んでいく。仲間から、ミステリ小説の歴史、著名ミステリ作家・代表作、本格ミステリとは、社会派ミステリ、非本格ミステリ等、ミステリの基本についての講義で知識を得た湾田が辿り着くのは・・・。
暗号について
ダイイング・メッセージが正常に機能すれば、犯人はすぐ分かる。しかし、それがうまく読み取れない、つまり失敗したダイニング・メッセージだからミステリが生まれる。「そこに暗号的要素が生じるのだろう。(この部分は記述が無いが、管理人として解釈)」
*ダイイング・メッセージが読み取れなかった場合のパターン
1 ダイイング・メッセージを残したのに、被害者の意図がうまく伝わらない。(例:Bを、13と読んでしまう)
2 ダイイング・メッセージ作成途中で被害者が息途絶える。(例:寿子と書く途中、三で息途絶える。三枝子と間違える)
3 被害者に残したダイイング・メッセージに犯人が細工をした。(例:「みね」が犯人。犯人がその上に「はや」を書く。)
4 ダイイング・メッセージが真実を伝えていない。(例:毒殺の場合、犯人について被害者の推理が間違っている。)