日本の暗号小説
作者名 井沢 元彦
作品名 マダム・ロスタンの伝言
発行日:1993.10.10
出版社:有学書林
形式:四六判
目次
「なし」(短編)


他の収集作品
・ヘビースモーカーは早死にする
・生涯最高の酒
・乙姫の贈り物
オクタビアヌスの手紙
金の十字架
・葬られた遺書
・トラップ アンド エラー
・極東銀行の殺人
ストーリーの概要
永源寺峻の留守番電話に、先輩とも師匠ともいうべき楽田総一郎から「緊急の用件で会いたい」とメッセージが入っていた。
青山の楽田宅を訪れると、そこには胸に深々とナイフをつきたてられた楽田の死体があった。
楽田の葬儀の日、峻は突然、ツッパリ少女に声をかけられた。離婚した真藤ユキエの娘ユリだと言う。ユリは彼氏安男を連れていた。
依頼は天才画賀シャトーブリアンの傑作「マダム・ロスタンの肖像」を見つけてほしいというものだった。
その絵を楽田はどこかに隠したらしい。隠し場所のヒントを娘に遺していた。それはまさしく暗号・・・
暗号について
娘は殺された楽田から遺産として絵を貰うことになっている。その所在場所を示すヒントを聞いているからその謎を解き探してほしいと依頼される。
隠し場所のヒント: 松本清張の『点と線』の初版本に、すべてあり、解く鍵は三つ。スタジアム、十メートル下、ガンジン。
*点と線・・・モールス信号→合調音語
 ・スタジアム・・・野球場・・・・ヤ・キュー・ジョー → ・ ― ―
 ・十メートル下・・・数十丈下降・・・スウ・ジュー・ジョー・カ・コー → ― ― ― ・ ―
 ・ガンジン・・・和尚焼香・・・オ・ショー・ショー・コー → ・ ― ― ―
*「ヤ」、「ス」、「オ」・・・・つまり犯人は「安男」
 
inserted by FC2 system