日本の暗号小説
作者名 鯨 統一郎
作品名 ミステリアス学園
発行日:2001.3.25
出版社:光文社
形式:カッパ・ノベルス
目次
第1話 「本格ミステリの定義」
第2話 「トリック」
第3話 「嵐の山荘」
第4話 「密室講義」
第5話 「アリバイ講義」
第6話 「ダイイング・メッセージ講話」
最終話 「意外な犯人」
ストーリーの概要
ミステリアス学園ミステリ研究会、略して「ミスミス研」。ミステリは松本清張の「砂の器」しか読んだことのない新入部員・湾田乱人が巻き込まれる怪事件の数々。数少ない先輩部員等が病気、事故あるいは自殺で次々に死んでいく。仲間から、ミステリ小説の歴史、著名ミステリ作家・代表作、本格ミステリとは、社会派ミステリ、非本格ミステリ等、ミステリの基本についての講義で知識を得た湾田が辿り着くのは・・・。
暗号について
ダイイング・メッセージが正常に機能すれば、犯人はすぐ分かる。しかし、それがうまく読み取れない、つまり失敗したダイニング・メッセージだからミステリが生まれる。「そこに暗号的要素が生じるのだろう。(この部分は記述が無いが、管理人として解釈)」
*ダイイング・メッセージが読み取れなかった場合のパターン
1 ダイイング・メッセージを残したのに、被害者の意図がうまく伝わらない。(例:Bを、13と読んでしまう)
2 ダイイング・メッセージ作成途中で被害者が息途絶える。(例:寿子と書く途中、三で息途絶える。三枝子と間違える)
3 被害者に残したダイイング・メッセージに犯人が細工をした。(例:「みね」が犯人。犯人がその上に「はや」を書く。)
4 ダイイング・メッセージが真実を伝えていない。(例:毒殺の場合、犯人について被害者の推理が間違っている。)
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