日本の暗号小説
作者名 倉坂 鬼一郎
作品名 文字禍の館
発行日:H12.11.10
出版社祥伝社
形式:文庫
目次
1 招待
2 始動
3 到着
4 案内
5 展示
6 変容
7 回帰
8 問答
9 岐路
10 推理
11 纐纈
12 髀塚
ストーリーの概要
「文字禍の館」。それは、ある大金持ちの変人が建てたという、一般非公開のテーマパークである。
噂では入館したまま消息を絶った者もいるという。
オカルト雑誌「グノーシス」編集部の髀塚たち三人は、招待を受けて謎の館を訪れるが…。
ホラー小説に独自の境地を拓く気鋭が、奇抜な手法を駆使して、“文字そのものの恐怖”に挑戦した驚天動地の奇想小説。


3人の名:髀塚(へいづか)、纐纈(こうけつ)、蠻(ばん)
暗号について
*文字の持つ不思議さ・・・その深い意味そのものが暗号か?
 「文字の霊が、此の讒謗者をただでおく訳がない」・・・中島敦「文字禍」
*この本の最後まで読むと、文に隠された謎(暗号)が浮かび上がる。
 「奇数ページの1行目の4文字目は、すべて「す」になっていたのです」
 そして、その「す」を選んだものが、生き残る。
*通常使用しない文字が沢山出てくるが、日本人でありながら、その「漢字」の持つ意味がわからず「暗号」に思える。
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