日本の暗号小説
作者名 荻原 秀夫
作品名 桃太郎伝説殺人事件
発行日:1994.4.5
出版社:春陽堂書店
形式:文庫
目次
・ 邪淫の館
・ 呪いの朱文字
・ 吉備路を行く
・ MOMOの謎
・ 一人二殺
・ 疑惑の影
・ 失われた刻
ストーリーの概要
 神話と伝説の里―、岡山県吉備地方、その中でも特に名高い「こうもり塚古墳」の石室で発見された美貌の女性死体は、心臓をひと突きにされ、しかも下半身を剥き出しにされて、その下腹部に、“怨”と“MOMO”という謎の朱文字が記されていた。
 そして、同じ五月三日の深夜、東京着の最終新幹線の個室で発見された女性死体の下腹部にも、同じ朱文字が記されていたのだった。
 しかも、その二人はなんと同じ吉備の旧家、浦之辺家の娘たちであった。
 この残忍な犯行の動機は?そして、朱文字の意味するものは…。ご存じ警視庁捜査一課の敏腕牛王丸武とその班員たちが、果敢にその謎に挑む。
暗号について
○ 死体の下腹部に書かれていた“怨”と“MOMO”という謎の朱文字の意味は?
 * “怨”は文字通り犯人が抱く怨み
 * “MOMO”
  ・「モモ」という本に書かれた恵まれない少女・・・犯人につながる
  ・幸せの時間を奪った男への怨念・・・時間を取り戻すために「MOMO」・・・私はモモよ
  ・設定場所が桃太郎伝説の地・・・語呂合わせ的?

*暗号にしては苦しいが、ことばの謎ときとして採用
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