日本の暗号小説
作者名 横溝 正史
作品名 木馬に乗る令嬢  (「赤い水泳着(横溝正史探偵小説コレクション@)」 所収)
発出誌:S16.2;新青年

発行日:H21.9.15
出版社:出版芸術社
形式:四六判
目次
「なし」(短編)
ストーリーの概要
親日外国人の裏切り行為。従来親日家として知られる著名人で勲章まで貰った人が、日本を非難する記事。勲章を贈ったことに憤慨するのか、裏切り行為になのか。スパイ行為をする親日外国人もいる。
鎌倉の由比ガ浜にある回転木馬。沢山ある木馬は各種模様が彩られ一つとして同じ物はない。木馬狂のお嬢さんが今日も嬉々として木馬に乗っている。
その連れは外国人・ターナー女史。有名な人だから目立つ。二人は水着で、水着の色と乗っている木馬の色との関係は?そして何回も木馬を乗り換える。

その令嬢はそんなに好きでもないらしい。何故、あの外国人は何回も乗り換えるのだろうか?
暗号について
・木馬は2列に並んでいて、全部で26、アルファベットの数だけある。知らせたい言葉のスペル順に木馬に乗っているのでは。
・ターナー女子の乗る木馬は五つに決まっている。五つと言えば母音の数。子音は令嬢の乗る木馬か。
 これは英語ではなくローマ字では?何故?固有名詞では?
・上海事変が膠着。内地から軍隊が派遣。どこの港から出航するのか、それを知らせるのでは。
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