日本の暗号小説
作者名 長田 順行
経歴 1929年、広島県生まれ
海軍兵学校、広島大学卒:海上自衛隊勤務
日本における暗号研究の第一人者
主要な作品 「暗号」、[暗号と推理小説」、「西南の役と暗号」、「秘文字」

作品名 暗号と推理小説
長田ー暗号推理 初出版:S55

発行日:1986.5.30
出版社:社会思想社
形式:現代教養文庫1176
目次
1 新・暗号記法の種類
2 暗号を解く
3 暗号小説論
4 シェークスピアの謎
5 暗号小説は袋小路か?
6 小栗虫太郎と暗号
ストーリーの概要
目次の細部を紹介することで、概要、暗号の紹介に代える。
1 ・暗号法の原理と分類 ・ことば遊びと暗号 ・江戸川乱歩の「暗号記法の分類」の見直し
2 ・暗合解読の基礎 ・三つの解読問題への挑戦
3 ・ポーの使った暗号書 ・「黄金虫」と秘密インキ ・ルブランの作品と暗号 ・乱歩の作品と暗号
4 ・フランシスコ・ベーコン説 ・ワイルドの[W・H氏の肖像」
5 ・乱歩に答える ・暗号小説の今後
6 ・「黒死館殺人事件」時代の暗号文献を探る ・虫太郎の記述とフランジー本の内容の比較 ・作品とその暗号の検討
付表:新・暗号記法の種類表
暗号について
上記
作品名 秘文字   (監修:長田順行 著者:泡坂妻夫、中井英夫、日影丈吉 企画:田中敏郎)
発行日:1979.2.28
出版社:社会思想社
形式:B5、ハード
目次
かげろう飛車:       泡坂 妻夫
薔薇への遺言:       中井 英夫
こわいはずだよ狐が通る:日影 丈吉
暗号三昧:          泡坂 妻夫
暗号と暗合:         中井 英夫
偽装の論理:         日影 丈吉
暗号法とその解き方:    長田 順行

・暗号法の原理と六つの形式 ・暗号解読の基礎
・三つの解読問題 ・「秘文字」の暗号について
ストーリーの概要
泡坂妻夫、中井英夫、日影丈吉氏の暗号をテーマにした書下ろし短編小説をそれぞれ代表的な形式により暗号化してある。暗号に封じ込められた3編の暗号譚。封印を解くのは読者自身である。
・その本には、文字があっても言葉がありません。アリスは考えました。”文字だけで、言葉がないなんてなんの役にも立たないわ”。
・その本には、文字ばかりでく言葉もあります。アリスは考えました。文字も言葉もあるなんて、なんの役にもたたないわ。

作品の原文と解読法の解説書は、愛読者カードを請求したら送られたらしい。また、暗号を解読すると色紙のプレゼントもあったらしい。
暗号について
泡坂妻夫の「影ろう飛車」は原文も暗号小説、「斜陽」に所収。中井英夫の「薔薇への遺言」は比較的解読しやすい。日影丈吉の「こわいはずだよ狐が通る」は現在解読中。
上記「秘文字」の軽装版

発行日:1983.3.30年
出版社:社会思想社
形式:変形A5
作品名 ワンダー暗号ランド (パズルつき・暗号推理小説傑作選)
発行日:昭和61年7月15日
出版社:講談社
形式:講談社文庫
読者へ 
序文:中島河太郎
琥珀のパイプ: 甲賀三郎  三色の告白:斉藤 栄
掘出された童話:泡坂妻夫  貨車引込線:樹下 太郎
あるエープリル・フール:佐野 洋
死句発句:幾瀬 勝彬     立女形失踪事件:戸坂 庚二
死と暗号:木々 高太郎    黒手組:江戸川 乱歩
源内焼六術和尚:小栗 虫太郎
解説:長田 順行
ストーリーの概要
暗号推理小説10編収録。細部は、各小説を。その他に、「暗号パズルに挑戦しよう」が7問、懸賞暗号に挑戦を、モールス符号表、コーヒーブレイク:数字だけの短歌、更に解説に「暗号入門、推理小説と暗号、作品解題」と「源内焼六術和尚中の暗号解読例(二瓶寛)」が、収録されており暗号マニア必読の書。
暗号について
上記参照
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