日本の暗号小説
作者名 徳川 夢声
作品名 オベタイ・ブルブル事件    (「犯人は密かに笑う」所収)
発行日:2007.1.20
出版社:光人社
形式:文庫

ミステリー文学資料館編/
ユーモアミステリー傑作選
目次
「なし」(短編)
ストーリーの概要
映画を見るから、強盗、放火、殺人、姦通等犯罪が増えるという論評が新聞に載る。
「映画と或る殺人」原名「オベタイ・ブルブル事件」
日本英学界の権威・井上博士が、2階の書斎の安楽椅子で「オ・オベ・オベタイ・ブルブル」と言い残し死んだ。死因がわからない。私立名探偵六車が、他殺で、凶器は蒟蒻であると推理。
暗号について
* 名探偵の名:六車家々(ロクシャヤヤ)→六車を逆さに読み「シャロク」、家々は「ホームス」
*「オベタイ」は蒟蒻が触れた感触「ツベタイ」が「オベタイ」に聞こえた。
*「ブルブル」は蒟蒻がぶら下がっていて皮膚に触れた感じを云ったもの

・言葉の聴き違えが、一種の暗号となり、他人には全く違う意味になる面白さ。
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