作者名 小栗 虫太郎 経歴 1901年、東京神田生まれ
京華中学校商業科卒
四海堂印刷所開業、4年後閉鎖 1946:逝去
本名:小栗 栄次郎主要な作品 印刷業中に、「紅殻駱駝の秘密」等4作脱稿
1927:織田清七名で、「ある検事の遺書」(短編)を、「探偵趣味」誌に投稿掲載
1933:「完全犯罪」を「新青年」に発表、一躍探偵文壇の寵児となる。
「後光殺人事件」、「聖アレキセイ寺院の惨劇」、「黒死館殺人事件」、「白蟻」
「紅毛傾城」、「二十世紀鉄仮面」、「金字塔四角に飛ぶ」、「有尾人」「悪霊」執筆中に没する。
作品名 源内焼六術和尚 (ワンダー暗号ランド) 初出稿:「プロフィル」:S11.1
発行日:昭和61年7月15日
出版社:講談社
形式:講談社文庫
目次
「なし」(短編)
ストーリーの概要 目次はないが、文中の区切りとして「1初春の魁け腕競べのこと」「2平賀源内蛮船焼きを残すこと」「3開十郎温泉岳の人穴を捜ること」「4碧髪の人ビクリのこと」「5処女受胎の秘密のこと」「6「女人国明野夢」のこと」に分かれている。 暗号について 暗号文の解読、文中において未解決。作者の腹案の挫折か単なる装飾か?
参考:松山俊太郎編集:「紅毛傾城」。本書解説:二瓶寛:「源内焼六術和尚」の暗号について作品名 黒死館殺人事件 初出誌:新青年:S9.4〜12
初出版:S10.5:新潮社
発行日:1977.4.25
出版社:社会思想社
形式:現代教養文庫
目次
序 降矢木一族釈義
1 死体と二つの扉を繞って
2 ファウストの呪文
3 黒死館精神病理学
4 詩と甲冑と幻影造型
5 第3の惨劇
6 算哲埋葬の夜
7 法水は遂に逸せり!?
8 降矢木家の壊崩
ストーリーの概要 概要が書けないほど、この中身は濃い。一度読んでも理解できない程だ。江戸川乱歩、甲賀三郎が序を、松山俊太郎が解説、井上良夫・島田太郎が読後感を書いているが、それさえも理解しがたい。 暗号について 鐘鳴器室の頭上に開いている12宮の円華窓に描かれた図が暗号だ。フリーメンソンの暗号法が詳しく解説してある。
黒死館を設計した建築者が残した紙片に暗号が。子持ち暗号だ。
作品名 完全犯罪 (「完全犯罪」所収) 初出誌:新青年:S8.7
発行日:1962.12.5
出版社:春陽堂書店
形式:春陽文庫
目次
「なし」(短編)
ストーリーの概要 中国湖南の異人館に起こった不思議な殺人事件。一人娘のローレル婦人を残して死んだローレル教授の館の密室でロシア人の士官が連れてきた女性が殺される。その動機、殺害方法は? 暗号について 死んだ父の残した「経文」:仏説観無量寿経の一句は、何を示しているのか?同じ字を消し、残った文字を音読の同じ文字に置き換え、逆さに読むと。そこに隠されていた写真の署名にも暗号が・・2重暗号だ。
作品名 W・B会綺譚 (「完全犯罪」所収) 初出誌:オール読物:S9.6:
発行日:1962.12.5
出版社:春陽堂書店
形式:春陽文庫
目次
「なし」(短編)
ストーリーの概要 落語家と女曲独楽師の夫妻が、知り合いから「表扉の鍵をかけない、鍵の無い部屋を無理に開けない」という条件で洋館を借りる。するとその鍵の無い部屋で怪しい物音がする。翌日開けてみると、タバコの吸殻とチェス盤が。盤の上には、騎士の駒と花札が。WBとは、「Wife Bewaing」の略だ。 暗号について チェス盤の上に置かれた駒と花札の意味は?ある品物の隠し場所を示したものだ。チェスと花札を知らないと最初の鍵は分からないかも?
作品名 寿命帳 (「完全犯罪」所収) 初出誌:プロフイル:S8.11&9.1
発行日:1962.12.5
出版社:春陽堂書店
形式:春陽文庫
目次
「なし」(短編)ストーリーの概要 作中の作者・歯科医の知人・広津が、政治家・角倉要之助の娘に一目ぼれ、婚約する。広津の父親は角倉に裏切られ、両親とも不慮の死。運命か。広津が恨みに思い作成した寿命帳に6人の名が。その中の一人を殺す場に残りの者が殺人者として疑われる様な細工が・・・・。 暗号について 毎週大新聞の広告欄に暗号様の数字文が掲載される。誰もその解読を成し遂げたものはいない。「鍵は五は一なれども、また十五にでもあり」、二桁の数字がランダムに並んでいる。殺された弁護士の残したメモにも同様な数字が。