日本の暗号小説
作者名 松山 巖
作品名 乱歩と東京    1920 都市の貌
発行日:1994.7.7
出版社:筑摩書房
形式:文庫
目次
第1章 感覚の分化と変質
第2章 大衆社会の快楽と窮乏
第3章 性の解放、抑圧の性
第4章 追跡する私、逃走する私
第5章 路地から大道へ
第6章 老人と少年[30年代から60年代へ]
ストーリーの概要
探偵小説作家・江戸川乱歩登場。彼がその作品の大半を発表した1920年代は、東京の都市文化が成熟し、花開いた年代であった。大都市への予兆をはらんで刻々と変わる街の中で、人々はそれまで経験しなかった感覚を獲得していった。
乱歩の視線を方法に、変貌してゆく東京を解読。

目次の細部
第1章 感覚の分化と変質
・探偵の目 ・目と舌と鼻、そして指
第2章 大衆社会の快楽と窮乏
・高等遊民の恐怖 ・貧乏書生の快楽
第3章 性の解放、抑圧の性
・姦通 ・スワッピング
第4章 追跡する私、逃走する私
・追跡する写真 ・逃走の実験
第5章 路地から大道へ
・もう一つの実験室 ・大道芸人たち
第6章 老人と少年[30年代から60年代へ]
・埋葬 ・少年誘拐
暗号について
第2章 大衆社会の快楽と窮乏
* 貧乏書生の快楽
 ・ 「二銭銅貨」の背景・・・・主人公の貧乏書生と成金
 ・新青年の予告、日本の探偵小説にはなかった暗号解読をテーマにした。
 ・アイデアの巧みさ・・・点字と「南無阿弥陀仏」
 ・もう一つの暗号・・・各種のお金が出てくる。
 ・結論の「ゴジヤウダン」即ち「御冗談」
 ・二枚に割れる二銭銅貨のアイデアはどこから出たか
inserted by FC2 system