日本の暗号小説
作者名 佐野 洋

作品名 三億円犯人の兆戦     (「小説3億円事件」、「13の暗号」所収)
初出稿:「小説現代」:S45.8
・小説3億円事件
発行日:S59.11.15
出版社:講談社
形式:講談社文庫
目次

「なし」(短編)
ストーリーの概要
「週間旋風」の編集長・飯坂洋裁店経営者の佐知代と交際している。佐知代から借りた金を競馬に投資し、失敗した為負い目を負う。「損益金主人」という差出人名で競馬の予想表が届いた。特集「3億円を追う」で、犯人が競馬狂だった場合というのを書いたからか。差出人は3億円事件の犯人か。
暗号について
書き出しに江戸川乱歩の「二銭銅貨」の引用があり、暗号小説と判断できる。競馬の予想表を暗号に使ったアイデアが面白い。編集者達が一度解いた解は。その後、佐知代が解いた解は。氏は推理文壇屈指の競馬通といわれる。
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