日本の暗号小説
作者名 赤瀬川 隼
作品名 潮もかなひぬ
初出:S60.6;文藝春秋

発行日1988.8.10
出版社:文藝春秋
形式:文庫
目次
1 天離る夷の荒野に
2 韓人の衣染むとは
3 情もしのに古思ほゆ
4 三輪山を然も隠すか
5 玉藻の裾に
6 旅ゆく吾を
7 潮もかなひぬ
ストーリーの概要
戦時中、政治的には無色だった商社マン荒巻が、特高に拉致されて殺された。
手がかりは遺品の『万葉集全釈』1冊。スポーツライターの由布は、美しい孫娘に真相解明を依頼されて難航の末、驚くべき秘密を発見する。
荒巻は当局の忌諱に触れるメッセージを万葉集から探り出していたのだ。万葉集の暗号に挑む古代史ミステリー。
暗号について
*太平洋戦争で無念の死を遂げた一人の男の足跡を追う筋を主体とし、万葉集の数種を韓国語で読みほどく。
 韓国語で読むと、なぜそうお読めるのか、その意味に何の意味があるのかという歴史的背景
*「ことば」そのものの推理、その「ことば」を発していた古代の人間の推理
*柿本人麻呂の歌と人物の謎解き
 ・柿本人麻呂そのものが韓国語を絡ませた暗号・・・「監司史宗」
*万葉仮名は、ある漢字をどのように訓読みするのかを、別の漢字を組合わせることで謎を解く。
*神棚の裏に書かれていた「かぜさそふよろづのはかげ」の意味は?何を伝えようとしたのか?
*村上天皇のときに、勅命で万葉仮名の解読研究機関が設けられた。
*漢字と自分の国独自の表音文字を併用して表記しているのは、日本と韓国だけ。
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