作品名 |
殉教カテリナ車輪 |
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発行日:2001.7.27
出版社:東京創元社
形式:文庫
第九回鮎川哲也賞受賞作。 |
目次
第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
第7章
第8章
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ストーリーの概要 |
憑かれたように描き続け、わずか五年の間に五百余点の絵を描き上げ、やがて自殺を遂げた画家・東条寺桂。
彼が遺した二枚の絵、《殉教》《車輪》に込められた主題とは何だったのか? 彼に興味を持って調べ始めた学芸員の前に現れたのは、二十年前の聖夜に起きた二重密室殺人の謎だった二つの部屋でほぼ同時に、しかも同一の凶器で行われた不可能犯罪の真相とは……?
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暗号について |
* 東条寺桂が遺した二枚の絵について図像解釈学にもとづき、絵解きをするが、その謎解きは正に暗号解読ではないか?
・ その絵が何を訴えたいのかを解釈する過程で明らかになるものは、単純に絵を眺めていただけでは分からない。
・ 東条寺桂の人物像が浮き彫りになり、浮かび上がる絵の主題が、事件の真相を象徴
* 殺された若い画家・佐野美香が最後の残した言葉「ご」・・・ダイイング・メッセージが意味するのは?
「ゴッド?」、「グッド?」・・・・実は最初に殺された男:その家の主人の名? |