日本の暗号小説
作者名 井上 ひさし
作品名 十二人の手紙  「鍵」
初出版:S53.6:中央公論社

発行日:昭和55年4月10日
出版社:中央公論社
形式:中公文庫
目次
プロローグ 悪魔
・葬送歌 ・赤い手 ・ペンフレンド
・第三十番善楽寺 ・隣からの声 ・鍵
・桃 ・シンデレラの死 ・玉の輿
・里親 ・泥と雪 エピローグ 人質

ストーリーの概要
12編+1編からなる手紙のやり取りのみによる短編集。しかし、エピローグが全編にかかわるので切り離すことはできない短編集。
その中の「鍵」:山に篭った老画家と妻との間の手紙のやり取り。留守宅に泥棒が入り、留守番に来ていた男・梅野を殺し美術品を奪う。梅野は、聾唖者だったので、賊と筆談をしたメモ用紙が残されていた。しかし、老画家は妻から着たその事件に疑問を持つ。意外な展開が。
暗号について
賊と留守番の梅野との筆談は四つ。その頭文字を読むと。また、聾唖者が書いたにしては不自然な文章、その解読も面白い。
inserted by FC2 system