日本の暗号小説
作者名 木谷 恭介
作品名 四国松山殺人事件
初出:立風ノベルス1992.4

発行日:2006.6.25
出版社:実業之日本社
形式:新書
目次
プロローグ
第一章 松山・奥道後 破られた防犯システム
第二章 《宇和海4号》から降りた女
第三章 土佐・赤岡 年に一度の祭りの絵
第四章 神戸 誕生日のプレゼント
第五章 夜の松山 名乗り出た犯人
第六章 伊予の小京都・内子 セピア色の写真
エピローグ
ストーリーの概要
 「ミニ松山城」と呼ばれる大豪邸の主人が大広間で殺された。最新鋭の防犯システムの中での出来事だった。屋敷は電子ロックにより完全な密室になっており、鍵を持っている者には全員アリバイがあった。
 手がかりは大広間を取り囲んだ“絵金”と呼ばれるおどろおどろしい芝居絵。八双の屏風と百匁蝋燭、そして、遺体の枕元には、犯人が残していったと思われる土佐のわらべうた。犯人の目的は…。
 警備会社のガードマンによると、ミニ松山城は最新鋭の防犯システムが施され、電子ロックにより完全な密室になっていた。また、鍵を持っている者は本人と警備会社を除いて3人、妻の津多代56歳、松山屈指の高級クラブマダム・柳瀬由里子(42)、ミニ松山城を工事した黒田建設の社長・黒田健であることが明らかになった。
 事件は簡単に解決すると思われたが、その3人全員に完璧なアリバイがあった。
 捜査は暗礁に……。
 愛媛県警の巡査
・大高鬼平が、東京・霞ヶ関の宮之原警部を訪ねた。依頼を受けた警察庁遊撃捜査係の宮之原昌幸警部は早速四国へと飛んだ。
暗号について
和紙に書かれた「わらべうた」の意味は?
「トンボ トンボ おとまり 赤岡の市で 塩買うて ねぶらしょ」

* われべうたはなぜ、現場にあったのか?
 ・トンボトンボに関係があるのか?
 ・赤岡に関係があるのか?
 ・塩に関係があるのか?
 ・それとも、和紙・・・伊予紙なのか?

第2の殺人事件の現場には
「お月さん ももいろ 誰がいうた アマがいうた アマの口を ひき裂け」のわらべうたが
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